創価大学 2022年の箱根駅伝 駅伝で大切なのは「レースの流れをつくること」1区の出だしと5区の山上りに注目したい
〈創価大学駅伝部 2021-2022〉 スポーツライター・酒井政人氏にインタビュー 創価の“攻めの走り”に期待 明年の箱根駅伝へ、創価大学は着実に調整を続ける。11月に多くのメンバーが自己記録を更新し、箱根のエントリー争いは熾烈さを増す 明年1月2、3日の第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)まで残り1カ月。前回 大会で 初の往路優勝、総合準優勝に輝いた創価大学は、本番に向けて着々と練習を重ねて いる。今回 の箱根駅伝の見どころ、創価大学が躍進するポイントについて、箱根経験者で もあるスポーツ ライターの酒井政人氏に聞いた。(聞き手=田島大樹、西賢一) 箱根駅伝戦国時代 レースの流れが勝負を決する ――昨今の大学駅伝は“戦国時代”といわれるほど、各校の実力が伯仲しています。今回も大混戦が予想される箱根駅伝のポイントを教えてください。 11月の全日本大学駅伝は、トップが6回も入れ替わりました。今回の箱根駅伝も、どこが勝つか分かりません。最後まで目が離せないレース展開が予想されます。 出雲駅伝を加えた大学三大駅伝の中で、箱根駅伝は最も距離が長く、遅れたタイムを巻き返すのが難しいという特徴があります。 体調不良などで大きなミスが出ると、強豪校でも優勝はおろか、シード権の獲得も厳しくなってしまいます。 駅伝で大切なのは「レースの流れをつくること」です。序盤でミスをすれば、そのまま悪い流れで下位を走り、追い上げるのが困難になります。 その意味で、1区から良い位置でタスキをつないでいけるかどうか。そこが大きなポイントです。 創価大学は前々回大会で区間1位、前回大会でトップと15秒差の区間3位と、1区で良い流れをつくり、2区以降につなぎました。 榎木和貴監督は2年連続で1区に日本人エースを起用していますから、やはりレースの流れを強く意識しているのだと思います。 今年の箱根駅伝で、3区・葛西選手からタスキを受けた4区・嶋津選手。力強い走りで先頭に立ち、往路優勝を引き寄せた(1月2日) ――創価大学の注目選手や見どころは? まずは嶋津雄大選手(4年)です。前々回大会は10区で区間新記録を出して初のシード権獲得に大きく貢献しました。前回大会は4区で先頭に立ち、往路優勝の立役者の一人になりました。2年連続でドラマチックな走りを見せてくれてい...