『三日坊主』、つまり三日しか続かなかったとしても、かまわない。また決意して、挑戦すればいいんです
〈みんなで学ぶ教学〉 持続の信心
- 挑戦の日々に限りない成長が
今回の「みんなで学ぶ教学」は「持続の信心」がテーマです。いよいよ新年度がスタートしました。何かと多忙な時期ですが、流されることなく、信心の実践を続けていく日々に成長があります。最近、疲れている新入会のリホさんは、地区婦人部長のユリコさんに電話で相談しています。
リホ ユリコさん、今、少し電話で話してもいいですか?
ユリコ 大丈夫よ。どうしたの?
リホ 新年度を迎えて、新たに大事な仕事を担当するようになったんですけど、すごく忙しくなって……。帰宅したら疲れ切ってしまって、なかなか、しっかりと御本尊様の前に座れないんです。
ユリコ 大事な仕事を任せられるなんて、すごいことね! リホさんの気持ちは分かるわ。題目を唱えたほうがいいのは分かっていても、疲れていると、“今日はもういいかな”って思ってしまうのよね。朝も、ぎりぎりまで寝ていたくなっちゃうし。
リホ そうなんです。気持ちに余裕がなくなるというか……。そんな自分の現状に、またへこんでしまいます。
ユリコ 心配しないで。私にも同じような経験があるわ。
リホ ユリコさんにも、そんなときがあったんですか?
ユリコ 私だけじゃないわ。誰にでもあることよ。もちろん、毎日しっかりと唱題することが一番よ。でも、大きく睡眠時間を削ったり、無理をして体調を崩してしまったりしてはいけないわ。大切なことは御本尊に向かう挑戦を続けることよ。「持続の信心」ね。
リホ 疲れているときでも、お題目を三唱だけは、がんばってみようかな……。
ユリコ 日蓮大聖人は、「一遍此の首題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰に集まる」(御書498ページ)と仰せよ。
たとえ、たった一遍であったとしても、題目を唱えることには、限りない功徳があることを教えられているの。
リホ たった一遍であってもですか?
ユリコ だからといって、“一遍だけでいい”という意味ではないわよ(笑い)。
多忙な日々かもしれないけれど、時間をつくって、真剣な思いを込めた唱題を続ければ、どこまでも自身を成長させていくことができるのよ。
リホ そうなんですね。でも、今日は頑張れたとしても、なかなか続かなくて……。
ユリコ 大丈夫よ。池田先生は「『三日坊主』、つまり三日しか続かなかったとしても、かまわない。また決意して、挑戦すればいいんです。三日坊主も10回繰り返せば30日で、1カ月です。1カ月できれば、1年だってできる。粘り強く繰り返すことで、当たり前の日課になっていきます。大事な点は、へこたれずに何度でも決意できるかどうかです」と語られているわ。
“題目を唱えよう”と、信心に励み続ける持続の日々に、限りない成長があるのよ。できなかったことを嘆くより、一遍でも唱えられたことに、感謝していきましょう。
リホ なんだか、少し心が軽くなった気がします。祈れること自体が幸せなんですね。よーし! ユリコさん、明日の朝、“同盟唱題”してもらってもいいですか?
ユリコ そうやってすぐに決意できるリホさんは素晴らしいわね! もちろん、喜んで“同盟唱題”させてもらうわ。
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